糖尿病・代謝異常と東洋医学・鍼灸

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門真の鍼灸院「穏」

糖尿病×鍼灸

糖尿病の仕組み

糖尿病とは、血液中の血糖が多くなる病気です。
そもそも体にとって糖は非常に重要な栄養素のひとつです。
日々、口から食べ物を食べることにより糖分を吸収し、
それをエネルギーにして、
運動したり、脳を使ったり、内臓を動かして糖分を消費しています。

このように糖は摂取と消費を常に繰り返しています。


また、ホルモンによっても調整されています。

血糖値をあげるホルモンは、
グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンなどです

血糖を下げるホルモンは、インスリンです。


糖に関する体のメカニズムはざっとこんな感じです。


では、なぜ血糖が高くなるのか?


① インスリンの分泌異常
② 摂取と消費のバランス



①は、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が
悪いと、血糖を下げることができないので血糖値があがる。
なので、インスリンを注射で体内にいれます。


②が糖尿病の大半を占めていると言われ
いわゆる代謝異常の状態です。
もう少し、説明を加えると、


糖分を摂取したら、血糖値はあがります。
なのに、消費しなければ、血糖値はあがったままです。


糖分を摂ったら、消費しなければならない。
しかし、糖分を摂りすぎたり、
消費活動をあまりしなければ、
摂取量が上回り、高血糖状態となります。


ですから、糖尿病の管理として、

食事制限
適度な運動
となるわけです。


これは、摂取を制限して、
消費をあげようとしているわけです。


でも、この2つの項目って、自己管理なんです。


自分自身でするしかないんです。
誰かが食べるわけではないし、
他の人が運動してくれるわけでもない。


だから難しいです。
継続するのは、もっと難しい。


食べ物を分解して吸収されるときは
おいしいと感じて食べているものは、
ほとんど糖質です。


これらを制限するのは欲望との闘いです。


消費活動が大きいのは、運動です。
運動が好きな人はいいですが、
普段運動をしないひとにとっては、決して楽しいものではありません。


雨が降っているから、
ちょっと体調悪いから
寒いから、暑いかなど
理由をつけて、運動を避けてしまいます。


怠慢との闘いです。


このように、自己管理を継続することは難しい。


だから、血糖値はなかなか下がらない。


では、どうしたらいいのか?


糖尿病と鍼灸

ここからが重要です。


糖尿病は、血糖値を下げることだけじゃない


もちろん、下げるための努力をすることは重要です。
ですが、それ以外にもある。
いや、むしろ、
血糖値を下げるだけじゃ、ダメ


それは、血流です。


鍼灸では、糖尿病に対しても血流が非常に重要だと考えています。



冒頭にも書きましたが、
血液中の糖分が多いのが糖尿病です。

なので、血液中の糖分が何らかの悪影響を
及ぼしていることは容易に想像がつくかと思います。


血液中の糖分と言っていますので、
糖分は血液の中にあります。
その血液は血管の中を流れています。


要するに管の中に液体が流れている状態です。


水道管に水が流れているようなものです。
水道管の中も水が常に流れていれば
大丈夫ですが、水の流れがなくなれば、すぐに錆びます。


血液も同じで、常に、ドンドンと流れていればいいのですが、
流れが悪くなると、そこで、血液中の糖分が、
血管に悪さをするわけです。


流れが悪くなると、糖分がその場所に
留まりますので悪さしやすくなるのです。


血糖が血液中に多くても
悪さをさせないくらい流れていれば悪さしにくわけです。


一か所の血管にいかに留まらせないかが重要なのです。



現に、糖尿病の合併症

糖尿病性神経障害(ニューロパチー)
糖尿病性腎症
糖尿病性網膜症

は、細い細い流れの悪い血管が破損することにより発生します。
流れがしっかりとある太い血管では起きません。


もともと、流れの緩やかな細い血管を
さらに流れを悪くさせないこと、
流れをキープさすことです。


故に、血流が非常に重要であると考えています。

血流が予防や進行を防ぐ要素であると考えています。



血糖値の自己管理ができていない方はもちろん、
血糖値管理しているものの何か不安がある方、
この血流が重要であるという考えに賛同される方


是非、鍼灸で、高血糖対策をしましょう。





【最後に】

この糖尿病に対する考え方は、

西洋医学は、「物質的な異常」を
東洋医学は、「機能的な異常」を
探し整えていくことを目的としている。


という、僕が考える基本概念に基づいています。

西洋医学中心の病院では、
「物質的な異常」すなわち、糖という物質が
多くなっていることが異常であると捉え、

東洋医学的考えをもとにした鍼灸(穏)では、
「機能的な異常」すなわち血流が
重要であると捉えている。


詳しくは、「東洋医学について」書いたページがあるのでご覧ください。


糖尿病でお悩みの方は、すぐにご予約をして下さい。
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