ストレスによる体調不良
ストレスによる体のトラブルは様々
眠れない
お腹が痛い
下痢や便秘
呼吸がしづらい
胸がしんどい
頭痛、吐き気
耳がおかしい
のどの違和感
などなど。
あげていけば、キリがないほどあります。
ストレス性○○と病名がつくものから、検査しても異常のないものまで。
ストレスが関連した症状は本当に様々あります。
では、そんなストレス性の体調不良に鍼灸はどう立ち向かっているのか?
気の思想とストレスの関係
東洋医学では、
「気」「血」「水」を整えることが重要であるという考えています。
すなわち、「気」「血」「水」が乱れると体調が悪くなるということです。
「血」は、「血液」のことで、血液の循環です。
血液は、細胞に栄養素を運搬する働きをしています。
その血液の循環が悪いと、各細胞にうまく栄養素を届けることができません。
栄養が行き届いていないと、体の調子が悪くなる。
なんとなく、想像しやすいかと思います。
血液は、熱も運搬しますので、循環が悪いところは冷えます。
足先が冷たい人は、足先の血液循環が悪いということです。
「水」は、「水分」の代謝のことです。
体には、色んな体液があって、摂取と排出を繰り返しています。
摂取するのは、口からです。
排出は、尿や汗、涙、鼻水などです。
おしっこでなくなったり、汗かかなくなったら、体に悪いそうですよね。
水分の代謝も、なんとなく、イメージがつきやすいかと思います。
では、いよいよ気の話です
「気」は非常に重要な役割を果たしています。
「血」や「水」とも密接に関わっています。
「気」とは、
エネルギーのことをさしています。
と言われても、なかなかピンときにくいですよね。
「血」や「水」は物質として存在しています。
実際「血」はありますし、「水」もあります。
しかし、「気」は物質としては存在していません。
例えば、
机の上に、ビー玉があるとします。
傾きも一切ないとしたら、ビー玉は動きません。
その位置に止まったままです。
そのビー玉に、息を吹きかけたり、机を傾けたりすると動きます。
これがエネルギーです。
ビー玉という物質に、エネルギーを与えることによって動きます。
「血」や「水」も、ただの物質ですので、エネルギーを与えないと動きません。
それが、「気」です。
「血」や「水」を動かしているのは
「気」なのです。
ほら、密接に関わったでしょ☆
ですから、「気」を整えておくことは、「血」にも「水」にもよいのです。
逆に言えば、
「気」が整っていないと、血液循環も水分代謝も悪くなるのです。
これら、「気」「血」「水」のバランスを整えていくことで、調子を整えていくのが東洋医学です。
その「気」「血」「水」を整えるために、【鍼】と【灸】を使って、ツボを刺激するのが
鍼灸術です。
「気」は主には、
ストレスなどで乱れてきます。
ですから、ストレス性からくる体のトラブルに鍼灸が非常に力を発揮するです。
「ストレスですね」と言われたらあきらめるのではありません。
「ストレスですね」と言われたら、「じぁ、鍼をしにいこう!」が正解です。
ストレスが「気」を乱し、
乱れた「気」が、血液循環を悪くし、水分代謝を妨げる。
それらが、痛みや、機能障害が生みます。
では、ストレスを受けても、「気」が整えていればどうでしょう?
血液循環も悪くならない、水分代謝もスムーズ。
ならば、体の機能が悪くなる要素がなくなります。
「ストレスが原因だから、ストレスを取り除きましょう。」
そんなん無理でしょ?
仕事変わっても、学校変わっても、次は別のストレスがあります。
ストレスで体調崩すたびに、環境を変えてきた方・・・
ストレスを取り除くんじゃない・・・
気を整えるんです。
「さぁ、【気】を整えましょう」